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2015125日~8日にかけて、フロリダ州オーランドで開催された第57回米国血液学会(2015 ASH Annual Meeting & Exposition)において、高齢者に対するR-CHOP療法の予後予測モデルを検討した演題「A New Prognostic Model for Elderly Patients with Diffuse Large B-Cell Lymphoma Treated with R-CHOP」が日本大学医学部血液膠原病内科(兼日本大学医学部附属板橋病院腫瘍センター)三浦勝浩先生により発表されました。この研究にあたり三浦先生は、SoLT-J Elderly DLBCL Retro Studyを組織し、自ら事務局としてSoLT-J参加施設から多数の症例を集積・解析され今回のご発表に至りました。現地からのレポートのよりますと、発表のインパクトは極めて大きいようで、株式会社医科学出版社が運営する『Hematology Insight』のASH2015トピックス配信に本演題の取材依頼があったのをはじめ、会場では海外の研究者の方々から大きな反響を頂き、プレスの取材もあったとのことです。今後フルペーパーでのご発表が待たれるところです。

三浦先生、おめでとうございます!

症例を提供いただいた各ご施設ならびにすべての患者さんとそのご家族にSoLT-J事務局より感謝申し上げます。

共同発表者の千葉県がんセンター辻村秀樹先生より写真を提供いただきましたので掲載させていただきます。ありがとうございました。

2014926~30日にかけスペインのマドリードにて開催された第39回欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2014)において、再発・難治性DLBCLに対する救済療法R-IDEA療法の安全性と有効性を検証する第II相試験の中間解析結果が、岡山大学血液腫瘍内科・総合内科の近藤英正先生により発表されました。R-IDEAは再発・難治性DLBCLに対して適格性、忍容性があり、奏効率は60%Mobilization Associated Response Rate (MARR)45%という結果でした。西日本造血器腫瘍研究会(West-JHOG)とのintergroup studyですが、「SoLT-J」という名称での記念すべき国際学会デビューとなりました。

近藤先生、おめでとうございます!

近藤先生と共同演者辻村秀樹先生(千葉県がんセンター)、神野正敏(SoLT-J事務局)で記念写真を撮影していただきました!


39th ESMO 2014  発表抄録.pdf
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20141031~112日にかけ大阪にて開催された第76回日本血液学会学術集会(JSH 2014)において、SoLT-Jの呼びかけにて集積されたEnteropathy-associated T-cell lymphoma 30例の臨床学的検討が、神奈川県立がんセンター腫瘍内科の高崎啓孝先生により発表(口演)されました。後方視的に、本邦における多数例でのEATLの臨床的特徴、治療予後について検討・解析されました。その結果、EATLは既報告と同様に予後不良の節外性T細胞性リンパ腫であることが確認され、初期治療としてEtoposideを含むレジメンや自家移植併用大量化学療法が有用である可能性が示唆されました。今後の前向き研究に向けた重要な基礎データとなる検討結果となりました。

高崎先生、おめでとうございます!

第76回日本血液学会学術集会 発表抄録.pdf
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